名前は、まだない。

you can ( not ) redo.

20230326

実家よりも品数豊富なご飯を作り続け2週間、完全に料理が好きになってきた。

 

NHKの『きょうの料理』のテキストを2冊古本で買った。

今冷蔵庫にあるものと、スーパーで売ってるものとで考えながら日々料理している。

とてもクリエイティブ、毎日が化学実験のよう。

手順通りに進めると美味しいご飯が錬成されていくほか、下ごしらえとして野菜を切っている時間が無心になれてとてもいい時間。

料理している時間だけが全てを忘れて、食欲だけを追求する、いわば「剥き出しの個」になれる状態と言ったらよいのだろうか。

 

未だインターネット回線工事ができず、携帯の通信量をモリモリ減らしながら生きているため、最近はインターネットから離れて過ごす時間の方が多い。

高校の先生が卒業文集で「つながらない」ことに関する話を書いていたのをふと思い出し、急に読み返したりした。

確かに繋がりすぎている。知り合いが同棲をしたり結婚をしたり婚約をしたり子供を産んだりしているのを見聞きする度、何だか今の生活が足踏みばかりしているようで何の進歩もないような気がしてならないと思っていた。思っていたというより、相対的な速度感の話ではあるんだけども。

こちらは新しくひとりでの生活が始まって、今のところはひじきの炒り豆腐やチリコンカンをいかに美味く作るかみたいなことに情熱を傾け、実際にそれは功を奏し、うまいこと生活を回せている。それでいいと思えるようになった。十分じゃないですか。上々の出来ですよ。

つながりすぎて、みんなのペースに置いていかれたくなくて、気持ちだけが急いてしまっていたことにここ最近落ち着いて気づけた。当たり前なんだけども。

 

 

お仕事の関係で、この春から進学する新高校生の人の手記を頂き、読む機会があった。

周辺環境のほか、その子自身も含め色々上手くいかなくて、人とは違う進路になってしまったけど、結果的には色々なサポートがあって、新しい目標に向かってまた頑張りたいです、的な内容が(ざっくり言うと)書いてあった。

自分の仕事が誰かの人生を大きく支え、生活を変え、目標を持たせ、先へ進もうとする補助輪になれたのは本当にうれしい。嬉しくて少し泣いてしまった。本当の話です。

その子の境遇なんかに勝手に重ねてはいけないけれども、その手記を読んでとても元気を貰えた。

 

その子も僕も、少しづつ変わろうとしている。その過程を楽しんでどうか、心地良い生活をあなたも私も送りましょう。この春が良い春になることを祈ります。

 

取り留めのない文章になっちゃった、ワインで酔いながらだから許して。